ハピチわブログ

面倒くさがり屋の主婦です。チワワと楽しいことをたくさんしたい!そんなブログです。

産婦人科の看護師だって育児ノイローゼまではいかなくても、精神的に参ってたことならある。

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こんにちは。

面倒くさがりの主婦です。

日々、苦手な家事に奮闘しながら生活しています。

 

 

私、あいみょんが好きなんですが、そのあいみょんの歌に「ら、のはなし」という歌があります。

www.uta-net.com

 

その歌詞の中に、「余裕を持って人を好きなれる人ってこの世にいるのかな」という歌詞があります。

 

まさに「余裕を持って育児できる人ってこの世にいるのかな」ってずっと思ってました。

 

 

時々、悲しいニュースを観ます。そんな時、毎回思い出すんです。

 

 

実は私、産婦人科の病棟でも少し働いていました。

助産師ではないのでお産の介助はできませんが、助産師さんの介助ならできます。

 

陣痛に耐え、いざお産が始まると「ちょっと待ってね〜」なんてなかなかできませんので内心かなり焦りつつ『落ち着け落ち着け』と自分に言い聞かせながら介助をします。

 

助産師さんはその間も「大丈夫だよ〜うん、いいね〜」なんて超のんびりとした明るい声でお母さんを励まします。

マジ尊敬(*´∇`*)

どれだけ緊急時でもそうですからね。

本気でのんびりしてる訳ではありませんよ。

かっこいいです✨

 

 

出産が始まると大きな問題がない限り看護師はサイドでの声かけ。

痛みのあまり私の腕に爪を食い込ませながらイキむお母さんもいらっしゃいました。

痛いんですけど、内心ニヤニヤが止まらないのですよ。

がんばれ〜がんばれ〜!いいんだよ私の腕くらい。そうやって上手にいきめるならどんどん食い込ませて!!なんて変態的な感情ですから(笑)

 

そんな風に無事に進むお産もあれば、なかなか大変なお産もあるし、妊娠継続できない方の処置の介助に入ることもあります。

 

こうやって短い間でも本当にいろんな方のお産と、出産後をそれぞれ見ていたつもりの私は、今から約16年前、26歳で長男を出産しました。

 

20時間の陣痛に耐え、朝10時頃の出産でした。

その直後からです。

一瞬にして世の中の『お母さん』たちを尊敬しました。

『マジで?これみんな普通に乗り越えたの?すごくない?』

ってなってました。

 

大袈裟ではありません。

まず眠れない。

「眠れない」以上に本気で眠れない。

産んだ瞬間から、なんなら陣痛開始から眠れない日々のスタート。

 

そもそも前日からまともに寝ていないし、産んだ後もアドレナリンと日の光と、日中の他の患者さんの来客などでまともに眠れない。

そんな中、3時間おきに授乳室に向かう慣れない授乳のスタートです。

 

3時間おきって書いてますが、『3時間ごとにそれが終わったら寝れるんでしょ?』って話じゃないですよ。

 

例えば、夕方19時に授乳室へ。

おむつを変えて、体重を測り、1時間かけて授乳。

で、また体重を測る。

赤ちゃんもまだ授乳に慣れていないので、うまく吸えない。

だから長いと授乳に2時間かかるんです。

 

ね?そしたらやっと部屋に戻ったって1時間後にはもう授乳な訳ですよ。

分かりますか?

 

頭がガンガンしてました。

痛くてたまらない。でも簡単に薬は飲めない。

 

そのうち母子同室になりました。(病院によります)

ベッド柵があるものの一瞬で壊れそうな赤子をそばに置きながら緊張感MAXで寝た気もしない。

泣けばおむつをチェックして、それでも泣けば授乳をする。

3時間おきと言われても赤子がすんなり寝てくれずに泣いている間はこういうことをしないといけない。

それを自分で判断して動かないといけないんです。

他の患者さんとも一緒だと、せっかく寝た他の赤ちゃんを起こしてしまうんじゃないかっていう焦りもあります。

 

 

入院して初めてしっかり眠れたのは新生児の聴力検査の時でした。

看護師さんが検査のため1時間ばかし連れ出したんです。

もう爆睡!!笑

頭痛改善!!

 

で、助産師さんが教えてくれたんです。

「添い寝しながら授乳すると寝てくれるよ」って。

 

なかなか難しい体勢ではありましたが効果抜群!

そこからはそれなりに寝てくれるようになって私の睡眠も1時間おきではあるものの数分単位でしか取れなかった睡眠に比べたらありがたいほどの睡眠時間を得られるようになりました。

 

退院後、泣いたらおむつチェックして授乳。

または3時間おきに授乳。

 

これを徹底してました。

だって、私が勤めていた病院でもこうしていましたからね。

 

でもいつまでも寝てくれないんですよ。

実家で過ごしていましたが、夜中の授乳は私vs赤子です。

静か〜な時間が流れているのに寝られない。寝てくれない。

 

寝てくれないから添い寝しながら授乳します。

そしたら眠りに落ちる間もなく度々吸ってるんですよ。

なんなら永遠に吸い終わりが来ない。

 

どうなると思います?

お腹いっぱいでウンチするんですよ。

 

そしたらまたオムツ替えです。

で、また寝ないから添い寝して授乳。おしっこ。授乳。ウンチ。その繰り返し😅

 

夜が明けると祖父母に頼むんです。

お願いだから1時間ほど抱っこしてて。と。

で、その1時間で睡眠を取るんです。

 

 

本当に本当に辛くてたまらなくて『抱っこした手を離しちゃおうかな』って思いました。

もうなんか嫌になっちゃうんですよね。

もう疲れたなって。

『今ここで手を離したらどうなるかな。

下、お布団だから大丈夫だよね?』

 

って考えながら手は離しませんでした。

 

 

そんな風にしてあれよあれよと月日は流れ、その2年半後、29歳の時に次男を産みました。

 

2人目って適当だよってよく言ったもんですよね。

 

まじで適当ですから(笑)

看護師時代に授乳の前と後のおむつチェックと3時間おきの授乳を学び、それを産婦さんにも教えていました。

私も実践していました。

 

2人目の時、全然やりませんでした(笑)

気付いたんです。

おしっこくらいでわざわざ寝てる子起こさなくていいじゃん?って。

授乳だって3時間以上経ってあげてたこともしばしば😅

だって寝てるからww

 

次男はそれなりに寝てくれる子だったこともあって長男に比べて超楽ちん。

2人目なのでコツもわかるし、授乳も上手くいってましたしね。

 

 

でも考えるんです。

次男と長男が逆のタイプだったら、、

初めての育児が次男のように寝てくれるタイプだったら。

2人目の子が寝てくれないタイプだったら、私はどうなっていただろうかって。

もしかしたら手を離しちゃおうかな、って考える前に手を離していたかもしれない。

そんな風にも思えました。

 

 

子供達も成長し、幼児になった頃子供を連れて地元の友人たちで集まりました。

高校の同級生で、皆看護師として働いていた子達です。

同じようなタイミングで出産し、同じような環境にいる友人達。

 

その時に、友人が言いました。

「私、手ぇ離したよ」って。

友人も私と同じことを考えてたんです。

で、実際に手を離した。

 

 

フワッフワの布団の上、約2cmくらいの高さからファサっと落とした。

と😅

 

 

でも、彼女もギリギリだったんでしょう。

冗談めかして言ってますが、自分の感情と精神力と葛藤と疲労とでグチャグチャになりながら、子供を傷付けずに自分を解放する手段としてふわふわのお布団の2cm上からゆっくり手を離したんだと思います。

 

友人が言ってました。

「虐待って紙一重だよね」って。

「その時に離しちゃいけないところから手を離しちゃうのか、離さないように自分を保てるのか。

その違いだよね、きっと」って。

 

 

自分が育児ノイローゼかどうかって自分で気付けるんでしょうか?

気付いた時に助けを求められるんでしょうか?

助けを求めたとしてうまく助けてもらえるんでしょうか?

旦那さんは助けを求めることを否定しませんか?

手を離したくなったって言った時、旦那さんはどう答えますか?

この話を「真剣に聞くべき話」としますか?「昔の1つの笑い話」としますか?

 

 

出産の大変さを知っていたつもりでした。

産婦人科にいましたから、産後は毎日寝不足が続いて、うまく授乳ができなくて、色んな不安にかられて大変だってこと、理屈では分かっていました。

 

でもまさかここまでとは思いませんでした。

 

 

10ヶ月かけてゆっくりお母さんになる準備、できてませんでしたよ。

お腹で勝手に育ってるだけでした。

寝不足でも疲労困憊でも赤ちゃんの泣き声が分かるってすごいよね、って奇跡のような話は本当でした。

だけど、だからって『お母さんだから』って全然平気じゃありませんでした。

 

 

実家の力も借りられて、ちょっと1時間で良いから抱っこしてくださいとお願いできる環境にいた私ですら「手を離したくなった」こと、忘れちゃいけないと思います。

 

 

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました!