今週のお題「納豆」
ふとお題を見たら「納豆」とある。
一瞬で思い出すあの出来事。
今ではもう笑い話。
けれどとっても怖かった『命懸けの「納豆」』の話。
我が家の長男は白米が苦手。
炊き立てのあの香りが吐き気を催すらしい(妊婦かっ)
離乳食でもお粥のみは食べないし、今でもおかずが無いと基本白米だけでは食べない。
故に『塩おむすび』なんかも好きじゃない。
一貫していると言えば一貫している。
ここ最近は美味しい白米にありつけているが☺️
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そんな長男の離乳食の頃からの救世主。
それが「納豆」。
ひきわり納豆様様なのだ🙏
あんなに拒む白米に小さく刻まれた納豆を混ぜるだけでモリモリ食べてくれるんだもの。
でも納豆がないと絶対に食べない。
逆に言えば、納豆さえあれば生きていける。
だから旅先で一人分の料理を頼むほどでもない頃は納豆持参で白米だけ貰っていたものだ(笑)
次男を妊娠中、遠方の実家に帰った時のこと。
帰る前に必要なものを買っておいてくれるとのことだったので、もれなく納豆も注文しておいた。
なのに買い忘れた母。
それも晩御飯をさぁ食べるぞ、っていう瞬間に思い出した母。
「仕方がないから我慢しよ?」なんて言っても聞かない1歳児。
それを見た祖父が近所のスーパーに納豆を買いに行ってくれることに。
スーパーまでおよそ300m。
耳が極端に遠いものの足腰の強かった祖父にはお手のものの買い物な訳である。
安心しきって晩御飯の準備を進めていると、
おや?祖母がいない。
おや?祖父がいる。
おやおや???
祖父は買い物に行く支度をしている。
祖母は病弱なのでとにかくいつでも家にいる人にも関わらず誰も見かけていない。
まさか、、、
と思った瞬間、鳴り響く電話。
一斉に顔を見合わせる3人。
こういう感覚というのは不思議なもので、『嫌な感じ』をそこにいる全員が一瞬にして同時に感じるのだ。
その日は雨が降っていた。
時刻は秋の18時。
外は真っ暗。
傘をさして近所のスーパーへ納豆を買いに行った祖母は帰りの横断歩道で20代の女性の軽自動車に轢かれた。
いつもなら絶対に1人では買い物なんていかない祖母が「ひ孫のために」と動いていたのだった。
妊娠中の私、全力で母に行くのを止められジッと家で経過を待ち続ける。
誰に何も言われなくても自分を責めるのは仕方のない流れだった。
母には自分を責めるなと言われるものの、祖母を見るまでそんな気持ちは晴れない。
救急車で運ばれた祖母はそのまま入院。
不幸中の幸いだった。
骨粗鬆症で、誤って足を踏んづけてしまうだけで骨折するようなにか弱い祖母が片足の膝を骨折しただけ。
オペも無事乗り切り、それ以外の問題は一切なし。
入院による認知症もなければ弱ることもなく無事退院。
祖母曰く、
「保険金で自分の葬式代が出たと思えばラッキーだ。」と、
なんとも現金な祖母健在なのだった。
あれから約14年。
私の脳裏に焼きついて離れないあの電話。
そして病院から戻ってきた母が手に持つ「ひきわり納豆」。
今でも語り継がれる祖母からひ孫への『命懸けの「納豆」』を「美味しかったか?」と聞かれても長男は「覚えてないし」と笑うのだ。