この季節になると思い出します。
私の心が小さいばっかりにいつまでも忘れられない一言。
20代の頃、東京で働き、結婚した私は夫の田舎に帰る前準備として社員としての仕事を辞め、時間に自由が利く派遣として働き始めました。
派遣では健診センターからの依頼が多く、採血や検査要員として現場に出向く、という日々を田舎に戻るギリギリまで送っていました。
同じ健診センターからの依頼なので、仕事をしているうちに社員さんや他の派遣メンバーともそれなりに仲が深まります。
そこで出会った社員さんの1人、検査技師の女の子。
一見ちょっとツンとして近寄りがたい。私と同世代なのですが、人見知りも相まって、必要以上の事を話す事はありませんでした。
ある時、私が着ていた冬物のコートを見て、その子が
「ハピチわさんのコート可愛いですね!いつもどこで買うんですか?」と声を掛けてくれました。
普段話しかけてこない人から急に話しかけられると、ちょっとドギマギと緊張してしまう私。
側から見てるとそうは見えないそうですが、内心凄く緊張。
それでもどうにか答えると、
「そうなんですね!いつもどんな感じで買い物するんですか?欲しいものがあったら買うって感じ?」と聞かれたので、
「まぁ、基本そうだけど、こういうコートとかは、一応夫に買って良い?って確認してから買うかなぁ。」と答えました。
すると、検査技師の女の子は
明らかに声のトーンを下げ、
「あー。そっち系か。」と一言残してサッサとどっかへ行ってしまいました。
気の利く一言が咄嗟に出ない系の私。
言われた直後ではなく、いつも後から腹が立ってくる系の私。
そっち系ってどっち系??
ずーっと気になってる、あれからずっと。
お給料が自由に使えない系と言いたいのか、
夫にお伺い立てないといけない関係性の系(無理矢理)と言いたいのか。
うちは、
私のお給料は全部私自身の貯金にして良い系で、
勝手にコートを買おうと思えば買えますが、夫婦である以上、ちょっと大きめの金額のものはきちんとお伝えしてから購入したい系で、
更に言うなら、夫が嫌いなデザインだったら夫とのデートに着れないから確認しておきたい系で、
そもそも服好きの夫は私の買い物に必ず付いてくる系で、
そして私に似合う服を喜んで買ってくれる
系です!
人の家庭を
「あーそっち系か。」
の一言で蔑ろにするな〜!!!
私の心が小さいばっかりに、
ずっと引きずっていたこの一言。
今でも冬になると思い出します。
せっかく脱毛してくれる良い皮膚科教えてあげたのにな。
が、今日でそれも綺麗さっぱり浄化されました。
皆さまここまで読んでいただき、どうもありがとうございました🙇♀️