私とおじさん達のお話です。
これまで私が出会った全く他人のおじさん達。
まずは私が小学生の時。
あの頃も今と同じようにスーパーの前には車でたこ焼き販売をされているおじさんがいました。
そのたこ焼き屋さんは(今思えば、おばあさんやおじいさんに近かったのかな)おばさんとおじさんが2人でやっているのですが、毎回そこを通る度にたこ焼きの良い匂いにつられて祖母におねだりをしていました。
けれど買ってもらえる事は皆無。
そんなある日、兄と一緒に近所のスーパーへおつかいを頼まれました。
おつかいのご褒美にたこ焼き買って良いよ、と言われウッキウキで向かいました。
もう楽しみ過ぎて、荷物になるのにおつかいの買い物をするより先にまずたこ焼きを買いました。
良〜い匂い!
嬉しさ満面でスーパーの店内に向かうと、後ろからたこ焼き屋さんのおばさんが走って追いかけて来ました。
「お嬢ちゃん、お嬢ちゃん!
おじさんがね、お嬢ちゃんが可愛いからたこ焼きおまけしてあげるから戻っておいでって。」
とのこと。
そして、持っていたパックを差し出すと、ポンっと1個追加くれました。
すっごく嬉しい思い出。
なんだけど、今考えたらその一個のために息を切らしながら追いかけて来てくれたおばちゃんに感謝したい笑
そんな思い出。
そして高校生。
電車通学をしていた私。友人2人と、同じ高校やその先の別の高校へ向かう学生達。
更には大きな駅まで向かう電車なのでサラリーマンも乗っている電車です。
電車って色んな人が乗ってますよね。
ある日ビール片手に顔を真っ赤にしたおじさんが乗ってきました。
「こっちに来ませんように、こっちに来ませんように」という私の願いも虚しく、
私の真隣にそのおじさんは座りました。
正直、悪いおじさんでは無いんです。
けれど、朝の7時からお酒臭い息を吐き吐き、私にめちゃくちゃ話しかけてくる。
まだ高校生だった私は下手な事をして何をされるか分からない恐怖で、とりあえず愛想笑い。ずーっと愛想笑い。
もう辛くて怖くて、目の前を通り過ぎた車掌さんに目配せしましたがガン無視。
隣に座ってる友達は狸寝入り。
周りを見渡せば何故か全員が寝ている。
立った乗客はみな窓の外に何か面白いものでもあるのか揃って余所見。
おじさんが笑って揺れるたびに私のカバンにビールがかかる。
怖い、臭い、辛い。
もう限界!と思った矢先、おじさんは降りて行きました。
するとね、更なる恐怖が待っていたんです。
なんと、乗客全員が起きた。
おいっ❗️❗️❗️
そして社会人。
看護師として働いていた私は寮住まい。
真冬のある日、いつもの様に自転車で職場に向かおうとしたところ、全面バリバリに凍っている。
これはさすがに危なすぎると思い、贅沢だけれどタクシーを拾いました。
病院までは近いのですぐに着きます。
お金を払おうとすると、タクシー運転手のおじさんが言いました。
「良いよ、良いよ、お金いらないよ!
俺いつも看護師さんにはお世話になってるから!
また今度よろしくね!😊」
と。
何度も払うとお伝えしても受け取ってくれません。
とっても良いおじさんでした。
私は思いました。
絶対私はそのおじさんのお世話してない😅
そのおじさんのお世話している誰か、ありがとうございます。私に還元されました。
そして母親になってから。
私は20代で子供がまだ乳幼児だった頃、私はみどりの窓口で往復乗車券を買う為に子供2人を連れて並んでおりました。
お正月明けに実家に帰る為です。
ここで大きな駅のみどりの窓口を想像した皆様、都会人ですね??
私が並んでいたみどりの窓口は
田舎の中でも比較的都会の、でも窓口には駅員さんが基本的に1人しか居ないような駅のみどりの窓口です。
改札に人が来れば切符を切り、その間みどりの窓口はスリープ状態に入ります。
そんなみどりの窓口。
(もう今ではここのみどりの窓口も封鎖されてしまいましたが😑)
駅の中は風がビュービューと吹き荒び、並んでいるだけでガタガタと震えるほど。
けれど車に子供を置いておく訳にはいかない。
次男はベビーカーで毛布をぐるぐる巻きにされ、長男はダウンでモコモコ。
そんな状況です。
私、並ぶ時に人の真後ろに立つ人って嫌なんです。
近いし、なんかプレッシャーだし。
だからその時も2mほど窓口から離れて並んでいました。もちろん私の後ろにも数名並んでいます。
そして、私の番に迫った時、窓口が空いた瞬間おじさんがスッと割り込み。
一瞬の事で驚いたのですが、
おい❗️おじさん‼️ここまで待って割り込み⁉️と、猛烈にイライラし、
ここで黙ってちゃならぬ!子供達のために勇気を出すのだ!と、
これまでの私なら言えなかっただろう一言を言いました。
「あの、並んでるんですけど」。
おじさんは私の顔を見るなり、
は??何言ってんの?
みたいな表情で手続きを続けます。
何にも言ってこない。無言でこのおじさんもガン無視。
すると、私の後ろのまたその後ろに並んでいたおばさまが
「こちらの方が先に並ばれてましたよ。ここ、みんな並んでます。」
と助け舟。
渋々おじさんはブスっとした顔で列の後ろへ下がりました。
私はおばさまにお礼を伝えて手続きを行いました。
が❗️
私の後ろ(おばさまの前)に並んでいたおじさんはどうした⁈
そもそも駅員のおじさん、ずっと見てたじゃん!
何故に注意しない!?
という、良いんだか悪いんだか、の私とおじさん(他人)のお話。
色んなおじさんがいるもんです。
人のフリ見て我がフリ直せ。
おばさまの様に若い子を助けたいし、親切にもしたい。
私は良いおばさんになりたいと願う今日この頃です☺️