ハピチわブログ

面倒くさがり屋の主婦です。チワワと楽しいことをたくさんしたい!そんなブログです。

看護師が看護師を受け持った時の話

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こんにちは。

面倒くさがりの主婦です。

日々、苦手な家事に奮闘しながら生活しています。

 

 

先日、「実生活では看護師ってバレたくないんだよね」ってことを記事に書きました。

 

mendokusainoyada.hatenablog.com

 

医療施設で関わる時にお互いに看護師って知ると緊張するとか、

色々知りたいことがあるのに「看護師だったら知ってるよね」と教えてもらえないことがあるとかそんな理由で😅

 

 

でもそういえばこんなことあったなぁって思い出しました。

 

昔、病棟で働いていた時のことです。

 

あの頃も看護師さんを受け持つことに抵抗がありました。

緊張するから😅

若かったですし、新しい病棟に移動したばかりなので分からない事も多く自信が無かったので尚更でした。

 

 

細かい事はお伝え出来ないので、簡単に説明しますね。

 

その方は実際には私の受け持ちではありません。

夜勤の間だけ担当した患者さんでした。

 

腹部の病気を患った30代後半の女性で職業は看護師。

普段はとっても物静か。不要な会話はされないタイプで

1人でずっと新聞を読み、静かに過ごしてらっしゃいました。

 

・・・敢えて正直に言うと、

ちょっと怖い。

静かにジッとこちらの手技を見られたり、声をかけてもあまり反応がないのでこちらからは多少そんな風に映っていました。

(ご病気なんですからきっとそんな余裕も無いでしょうし、病院で無理に愛想を振り撒く必要はないのですよ。ただ勝手に私が緊張してしまっていただけです。)

「看護師なのにそんなこと思うなんて」とお考えの方もいらっしゃるでしょうが、

誤解なきようお伝えしておきたいのは、看護師もただの人間ですから自分の感情と実際に見えるものと患者さんの心情とで色んな気持ちを抱えるのは事実です。

それを外に出すか出さないか、何を正しいとするかの違いです。

 

 

幸い病気は手術をすれば治る範囲のもの。

前日に手術を終え、後は腸の蠕動を確認するためオナラを待つのみ

本人は元気。

けれどもいつまで経ってもオナラが出てくれない。

腸の音も聞こえない。

このままでは手術後の腸閉塞(腸がくっついて癒着してしまい詰まってしまうこと。場合によって手術しないと腸が腐ります)になってしまい、再度手術をしなければいけなくなる。

 

そんな状況でした。

 

 

夜間、軽い腹痛を訴えられました。

腸の音は相変わらず。

腸閉塞を疑いドクターに報告するも様子見。

その間、患者さんのオナラを促すために先輩と相談しながら夜中の間様々な対応を行いました。

排ガスを促すためにハッカのオイルを使って湿布をしたり、お尻に細い管を当てたりなどの看護師ができる様々な手技です。

 

その間も私はずっと

「嫌だろうなぁ。こんなにお腹が痛くて、こんなに色んなことされて、ものすごくストレスだろうなぁ。

それもこんな初心者看護師に色々されて嫌だろうなぁ、本当に申し訳ないな。」と思っていましたし、不慣れな手技にも相手が看護師さんであることにも緊張し、患者さんに申し訳なく思っていました。

 

 

翌朝、対応虚しくやはり腸閉塞で緊急オペ。

合併症はよろしくないけれど、翌朝再手術が決まった時は患者さんの苦痛がこれで治るのかと安堵したほどです。

 

オペ後の回復は順調。

その後も時々担当することはありましたが相変わらず物静かで、なんとなく落ち込んでいる感じ。

やはり再手術も大きなストレスになったのでしょう。

合併症は仕方のないことだけれど、落ち込む患者さんを見ると私にもっと出来ることがあったんじゃないかと胸が締め付けられました。

合併症に、初心者看護師の頼りない対応に、夜間の不安にと、色んな色んな不安から文句を言われても仕方がない状況だと思っていました。

 

正直に告白しますと、

その後その患者さんを受け持つことが2度ほどありましたがクレームを入れられる不安で空回りしていたことも多く、

さらに受け持ちでないときは目を合わせることが出来ないでいました(情けないです)。

 

 

 

数日後無事退院。

 

 

その後、朝の申し送りの時に師長さんがある投書を読まれました。

お名前は書かれていないものの誰もが予測が付く方からの投書でした。

 

投書は大体こんな内容でした。

「私は看護師をしています。

初めて自分が病気をして、手術をし、結果再手術が必要になってしまいましたが

その間ずっと〇〇病棟の看護師さんは一生懸命に私に向き合い、色々な対応をしてくれました。

自分はこんな風に患者さんに向き合ってきただろうか、と同じ看護師としての自分を恥じました。

仕事に復帰したら、今回のことを活かして患者さんに向き合っていこうと思います。

◯◯病棟の◯◯さん、本当にありがとうございました。」

とそこには私の名前が書かれていました。

 

 

元々の受け持ちである日勤の先輩からはお礼を言われ、師長さんには褒められて、

まるで私がもの凄い仕事をしたかのようですが、

ただ患者さんが心配で、

その時の自分に出来ることを病棟看護が分からない中で先輩に相談し、ほとんどのことを教えてもらいながら看護師の仕事として患者さんに関わっただけです。

それ以外は何も考えていませんでした。

 

 

同じ職種の方を受け持つのは緊張します。

 

けれども、結果的には患者さんからわざわざこんな投書までいただき、

『相手の看護師さんも私を見て感じる事があったのか』と思いがけない大きな驚きと共に大変嬉しく感じた出来事となりました☺️

 

 

歳を重ねて、あの頃の自分ではかけられなかった言葉や、

患者さんへの気付きがあるんじゃないのか、とそう思います。

いつかまた、看護師やれるタイミングあるかなぁ。

 

ブランクありありだからもし復帰するとなったらしっかり勉強しなくちゃだけど(^◇^;)

でも夜勤はもう無理だなww

22時には眠くなるから(笑)

 

 

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最後までお読みいただきありがとうございました!